Windows 11/10で「このPCをリセット」が失敗する問題|KB5066189/KB5066188緊急修正の詳細と対処法
概要
2025年8月12日にリリースされたWindows 11/10の月例セキュリティ更新プログラム適用後、「このPCをリセット」機能や「回復」操作が正常に完了できないという深刻な不具合が発生していました。
この問題に対応するため、Microsoftは定例外(Out-of-Band、OOB)緊急更新プログラムを8月19日(現地時間)に配信開始し、日本時間では8月20日から利用可能となっています。
発生していた問題の詳細
影響を受けていた機能
- 「このPCをリセット」(設定 > 回復 > このPCをリセット)
- 「Windows回復環境」からの修復操作
- 「Windows Update経由でのOSの再インストール」
- RemoteWipe CSP(企業向け遠隔ワイプ機能)
- 「Windowsの修復」機能全般
具体的な症状
• リセットや回復処理を開始すると、途中でエラーが発生
• 処理が中断され、Windowsが自動的に変更を取り消し
• 「更新のロールバック処理が正しく完了しない」状態
• 結果として、PCのリセットや修復が一切実行できない状態に
影響を受けていたバージョン
✗ Windows 11 バージョン 23H2 (KB5063875適用後)
✗ Windows 11 バージョン 22H2 (KB5063875適用後)
✗ Windows 10 バージョン 22H2 (KB5063709適用後)
✗ Windows Server LTSC系バージョン
【影響を受けないバージョン】
✓ Windows 11 バージョン 24H2 (KB5063878) – 問題なし
重要: Windows 11の最新バージョン24H2では、この問題は発生していませんでした。そのため、24H2向けの緊急修正パッチは提供されていません。
緊急修正アップデートの詳細
リリース情報
提供される修正パッチ
| 対象OS | 更新プログラム | OSビルド | 配信方法 |
|---|---|---|---|
| Windows 11 23H2 | KB5066189 | 22631.5771 | オプション更新 |
| Windows 11 22H2 | KB5066189 | 22621.5771 | オプション更新 |
| Windows 10 22H2 | KB5066188 | 19045.6218 | オプション更新 |
| Windows Server | KB5066187 | 各種 | オプション更新 |
| Windows 11 24H2 | 提供なし | 影響なし | 不要 |
インストール方法
手順1: Windows Updateからのインストール
設定画面を開く
更新プログラムをチェック
「更新プログラムのチェック」をクリック
オプション更新を確認
「オプションの更新プログラム」または「Additional optional updates」セクションを確認
該当パッチを選択
- Windows 11の場合: KB5066189
- Windows 10の場合: KB5066188
インストールと再起動
「ダウンロードしてインストール」をクリック後、必ず再起動を実行
手順2: Microsoft Update Catalogからの手動ダウンロード
代替方法: Windows Updateに表示されない場合は、Microsoft Update Catalogから直接ダウンロードしてインストールすることも可能です。
- Microsoft Update Catalogで該当のKB番号を検索
- 適切なアーキテクチャ(x64/ARM64)を選択してダウンロード
- .msuファイルをダブルクリックしてインストール
修正後の動作確認
正常動作の確認方法
テスト手順
- 設定 > 回復 > 「このPCをリセット」をクリック
- 「個人用ファイルを保持する」または「すべて削除する」を選択
- 処理がエラーなく進行することを確認
- ※実際のリセットは途中でキャンセル可能
適用の判断基準
すぐに適用すべきユーザー
- 既にリセット・回復で問題が発生している
- 近日中にPCのリセットを予定している
- 企業環境でRemoteWipe機能を使用
- Windows回復環境を頻繁に使用
適用を急がなくても良いユーザー
- リセット機能を使用する予定がない
- 問題が発生していない
- Windows 11 24H2を使用中(影響なし)
推奨: 万が一のトラブル時に備えて、時間のあるときに適用しておくことをお勧めします。今後の月例更新にこの修正が統合される予定ですが、現時点では手動適用が必要です。
原因と技術的背景
問題の根本原因
Microsoftの説明によると、この問題は「更新のロールバック処理が正しく完了しないバグ」が原因でした。具体的には以下の要因が重なったものと考えられます:
- Windows Update コンポーネントの処理不具合
- 回復環境でのファイルシステム操作エラー
- レジストリ変更の適用タイミング問題
影響範囲が限定的だった理由
Windows 11 24H2で問題が発生しなかった理由は、同バージョンで回復関連のコンポーネントが既に最新化されていたためと推測されます。
今後の展開
• Windows 11 23H2ユーザーは24H2へのアップグレードを検討
• Windows 10ユーザーは2025年10月14日のサポート終了に向けた準備を
• 重要なデータは定期的なバックアップで保護
まとめ
今回の緊急修正(KB5066189/KB5066188)により、8月月例更新後に発生していた「このPCをリセット」や「回復」機能の不具合は解決されました。
修正完了: 適用により、Windows回復機能が正常に動作するようになります
注意点: 手動適用が必要で、自動更新では配信されません
PCのリセットや回復機能を使用する予定がある方は、安全のため早めの適用をお勧めします。


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